今回はセブ島最大のゴミ山であるイナヤワンに行ってきたのでイナヤワンの現状を紹介していきたいと思います。

日本という明日の生活が保障されてて、美味しいラーメンや寿司を食べることができて布団に包まって夜更かしできる環境にいる人に向けて”今の生活のありがたさ”、”この世界の現状”を伝えたくてこの記事を書きました。
最後まで読んでもらいたいです。

このイナヤワンという場所はリゾートとして有名なセブ島にあります。
セブ島と聞けば「綺麗な海でにのんびりフルーツカクテルを飲みながらビーチで優雅なひと時を過ごす」というイメージをお持ちの人が多いの多いと思います。
しかしセブ島のリアルは少し違います。
イナヤワンという場所はセブ島の「スモーキーマウンテン」と呼ばれており、セブ全土から大量のゴミが毎日のように運ばれて来てます。


まずゴミ山と聞けば、多くの人はマニラにあるスモーキーマウンテンやパヤタスを想像する人が多いと思います。
・ONE PIECE『グレイターミナル』
・HUNTER HUNTER『流星街』
などスモーキーマウンテンは様々な有名なアニメのモデルとなってます。
「スモーキーマウンテン」の由来は焼却できないゴミが集められて、日光に当たると化学反応が起き煙が立つという現象からこの名前がつけられました。この煙には人体に有毒な物質が数多く含まれています。

またゴミ山はフィリピンだけではなくカンボジアの世界遺産「アンコールワット」があるシェムリアップにも同様の巨大なゴミ山があるそうです。
フィリピン国内の問題だけではなく世界全体の問題として捉えた方が良いでしょう。
セブ島最大のゴミ収集場イナヤワンはITパークからタクシーでおよそ40分ほどの場所にあります。
ここにセブ島全土から集まられたゴミが集められます。
プラスチック、生ゴミ、電化製品、医療用品、衣服など何もかもがここイナヤワンに集められます。
その理由はフィリピンは焼却炉を立てることが法律で禁止されているため、ゴミを一つの場所に集めるしか方法がないのです。


有毒である塩酸が普通に捨てられていました。このように人体に大変な害を与える有害物質が何事もないように捨てられています。
集められたゴミが決して健康にいいなんてことはありません。プラスチックから発生するダイオキシン、二酸化炭素など人体に有害なばかりです。

イナヤワンを歩いていると一人の男の子が誰の目も気にせずに無邪気に遊んでいました。
衝撃すぎる光景。ゴミ山の上を一人の少年が走り回っている。。
この光景を見た瞬間自然と涙が溢れてしまいました。

「自分が知っている世界が狭すぎた。世界には知らないことがたくさんありすぎる。。」
その男の子に近づいてみると彼は笑顔で接してくれました。本当に素敵な笑顔ですよね。フィリピンの子供の笑顔は本当に可愛いんです笑

僕は彼に名前はと英語で聞きましたが、彼からは返答はありませんでした。フィリピンの子供達は幼い頃から英語教育がスタートするので大抵の子供達は英語を話せます。
しかし彼からは何も返答がなかった。何歳なの?と聞いても返答はありませんでした。


けど彼はゴミ山を案内してくれるかのように僕をゴミ山の奥まで連れてきてくれました。
どんどん奥に進むほどこのゴミの山がどれほどの年月をかけて集められてのか、どのくらいのゴミがここに集められているのかなんて分からなくなりました。


そして鼻がもげるんじゃないかと思うほどの悪臭。視界を遮るハエの量。
何もかもが自分の想像の範疇をはるかに超えていました。どうしてこんなにも自分が知っている世界が小さすぎたのか。このような現状があるということを知ろうとしなかったのか。
様々な感情が湧き出ました。
悲しみ、怒り、無力さ、失望、屈辱、絶望、罪悪感。それと同時に日本で自分がしてきたことを恥じました。食べ物の食べ残し、お金の無駄使い、買ったものを大切に使わない、燃えるゴミと燃えないゴミの分別。

日本でどれだけ食べ残しをしてきたのか。どれだけのプラスチックを無駄使いしてきたのか。
ただただ自分の行動を恥じました。自分たちが何も考えずに行っている日々の当たり前が何もしていない彼らに被害を被っている。

ゴミ山を案内してもらった後に、彼が住んでいるという家に案内してくれました。

ゴミ山の横に立っている家は簡素的な作りで、こんなところで生活してる人がいるんなど思うと想像がつきませんでした。


彼に案内されて細道をどんどんと奥に進んでいきます。

そして小さな集落に辿り着きました。そこには子供達が笑顔で僕を迎え入れてくれました。何も生活に不自由ないように感じさせてくれる彼らの笑顔は夜の星よりも輝きを放っていました。

彼らは本当にこの生活を不幸なものだと感じているのか、自分たちがゴミ山のそばに住んでいて、他の人よりも貧しい生活を強いられているのか。。
普通の子供達と変わらず全力で遊び、全力で笑い、全力で生きている彼らの生き様を見ていると答えが思い浮かびませんでした。彼らは本当に幸せではないのか?幸せなんじゃないのかと。。

また村の中にはネットサーフィングができる機械も備わっていました。20分何円かかるか分かりませんが他の場所と変わらずネットゲーム、YouTubeも見れる環境が備わっていました。これには僕もビックリしました。

そして最後にこの村の子供達とフィリピン人が大好きなバスケットボールをして遊びました。僕はぼろ負け。めちゃくちゃうまくてビックリしました。
ここでの彼らの生活は僕が想像していた生活よりも普通の生活を送っていました。

何が幸せで何が幸せではないかなんて分かりません。幸せの価値観なんて人それぞれです。彼らが生活を幸せと思っているのかなんて分かりません。
しかし僕たちもこの問題を決して無視してないけないと思いました。同じ地球人、同じ人間としてこの問題を無視してはいけません。
”この世界を無視しない人になる”ことこそが今自分たちにできることなんじゃないかなと思います。

イナヤワンに行って自分にできることは悔しくもこの現状を発信することしかなかった。けど多くの人がこの現実を知れば知るほど何かが変わることを信じてます。
最後まで読んでくれてありがとうございました。